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深層心理学の方法-表出法・投射法(3) [無意識の心理-深層心理学]

精神分析がその個人だけの表出を扱うことは、一般性を全く問題にしないのではない。

<心の深層のシコリ(コンプレックス)は意識的の行動に表れる>という現象は一般的なものである。

もし、多くの人々が主張するように精神分析が徹頭徹尾、個人的なものだけを扱うものならば、文学に類したものとはなっても、科学とはなりえないであろう。

第二に、いわゆる表出法では、怒り→怒りの表出の場合にしろ、おどそうとする意図→怒った顔の場合にしろ、原因→結果の関係は単純である。

そして、原因としての感情や意図がなくては表出は生じない、原因があれば必ず、多かれ少なかれ、表出がみられる。

ふと<畜生!>というようなコトバを発する場合も、このような感情の表出であろうし、ふと口をすべらせて悪口をいう場合、ふと言い間違いをする場合、ふとやり損なう場合、ふと忘れる場合などは、生理的な変化を起こす表出ではないが、同様に解釈できないわけではない。

精神分析で扱う表出は、一般には、もっと複雑なものである。

人間の行動、知覚、記憶といったものに、感情の影響が、どう表出されるかということである。

第三に、これまでに心理学で扱われた表出では、原因が当人に意識されている。

他人をおどかそうとして、こわい顔の表出をする場合、おどかそうとする意図も、こわい顔も、本人に分かっているし、恐れたときにヒトミの大きくなるという場合には、ヒトミが拡大した結果は意識されぬが、原因としての恐れは意識されている。

フロイトは原因が意識されていない場合、または、少なくともその瞬間には意識されていない場合をも問題としたのである。

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