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無意識の心理-深層心理学-心理因果(6) [無意識の心理-深層心理学]

このような連想をもとにして、フルーノアは次のような解釈をする。

それは、バブティスマをまねて、強い人間を演じただけだというのである。

軍国時代にコドモが、台にのって、手を望遠鏡の形にしていたことがあった。

三笠艦上の東郷代将をマネたのである。

それと同様のもの(後にのべるように、自分を自分が理想をする人物と
<同一視>する現象とみなしうるというのである。

コドモは、強い人物の話しを読んで、自分がこのような人間に
なったと想像することがあるが、ときには行為にまで現れることがある。

このコドモは、バブティスマのヨハネを尊敬して、
このマネをして、バッタを食べるといった行為まで
行ったのであった。

なぜ、この奇妙な遊びが、夏休みだけに行われたか。

彼の告白によると、こうである。

コドモ時代に、彼はおくびょうで怖がりだった。

そして、お母さんにいつも、くっついていた。

ほかの人に会うのは、いやだった。

父も、こわかった。

学校の先生にも、恐怖と嫌悪を感じていた。

夏休みは、本当に楽しかった。

学校がなく、お母さんと長い間、いっしょにいられたからである。

ところが、その夏-父がひどい病気にかかった。

こんなことは、それまでにないことだった。

数週間、彼の母は父の側を離れなかった。

彼女は、いつも部屋のなかで、父の看病をしていたので、
彼は、母の顔さえ、ろくに見れなかった。

父の病気は悲しかったが、せっかくの休みに母をとられたことは、
彼をいらいらさせた。

たった一人で時間を過ごすのは、退屈で退屈で、どうにもならなかった。

このとき、彼は、バッタ遊びを思いついたのである。

こう解釈すると、最初、わからなかったコドモのふしぎな
行動も了解できる。

フルーノルアは結論した。

この夏、このコドモは父-この父は学校の先生と同様、権威のある怖い存在だった-
にかわって、彼が心から望んでいた母の愛情を独占したかった。

現実はそれを許さなかった。

彼は、劣等感を感じ、みすてられたという印象をもった。

そこで、周囲の状況も手伝って、あのような遊びを
やり始めたのである。
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