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精神分析とは何か-心の深層(5) [精神分析とは何か]

第四に、夢の中に、日常思い出すことのできぬものが
出現することも無意識を想定せしめる。

次は、すでに他の場所で引用した例の要約である。

ある人がトカゲに草をやった夢をみた。

夢の中で、この植物はラテン語でアスプレニウム・ルタ・ムラーリス
という名だったことをおぼえていたが、目を覚ましてみて、
むろん、そんな名には記憶がなかった。

しらべてみて、この名の植物は実際にあることを知って
驚いたが、なぜ、夢にこの名が現れたかナゾだった。

この夢をみてから十六年たったとき、友人の家で
アルバムをみせて貰うと、そこに押花がはさんであり、
右の植物の名は彼自身の筆跡だった。

やっと彼は記憶をたどることができた。

この友人の妹が彼を訪ねたとき
-夢を見たときより二年ほど前-
彼女のもっていたアルバムの押花に、
植物学者に名を教えて貰ってラテン名を
書き加えてやったことがあった。

完全に忘れていたことが夢に出てくるとすると、
昔の経験は意識されぬままに残っていたと
考えるべきであろう。

以上のような事実から、われわれは<無意識>というものを
仮定し、その性質を明らかにし、さらに、その日常生活への
影響を確かめる必要を感ずるであろう。

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