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精神分析とは何か-心の深層(4) [精神分析とは何か]

ブアンの例をもう少し続けることにしよう。

1890年6月、ジェームズはブアンに催眠をかけた。

ところが、催眠状態に入ると、ブアンは、そのふつうの生活中の
事柄を少しも思い出さず、ブアンという人のことを聞いたことはあるが、
知らないといった。
ブアン夫人を連れてくると、この女の人は見たこともない、という。

これに反して、失踪してから二週間の間の出来事を語り、
ノリスタウンのエピソードをこまごまと述べた。

彼は、ブラウンになる前とブラウンでなくなってからを
思い出そうとしても、思い出せなかった。

「なぜ、私が馬車にのったのか知りませんし、どういうようにして、
あの店を去ったか、それからどうなったか、わからないんです」
と彼はいった。

このような現象は、無意識を仮定しないでは
説明ができぬであろう。

さらに、「催眠術現象」と称されるものは、
無意識の世界の存在を示す。

催眠法を用い催眠中の人に
「十二時がなったら私のところにきて頭を下げる」
というような暗示を与えておいて、彼を催眠からさます。

催眠中のことであるから暗示されたことは全く記憶していない。

しかし、十二時がくると、彼はあたかも自分の意志ではなく、
何物かに駆り立てられるようにその通りの行為をする。

このことは意識されぬ原因で行為が生じうることを
示すであろう。
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